理事長あいさつ

「理事長に就任して」

 昨年度は(令和7年度)は、県内において複数の臓器提供が実現し、多くの患者の命が救われました。ご提供いただいた患者様の尊いご意思と、ご家族の深いご決断に対し、心より敬意と感謝を申し上げます。また、現場で尽力された医療従事者をはじめ、関係各位のご支援とご協力に深くお礼申し上げます。

 さて、昨年度は、「心停止後臓器提供」として腎臓移植が行われるとともに、3名から献眼があり、県内で4件、県外で2件の角膜移植が実施されました。これらの成果は、医療機関相互の連携耐性のもと、県民の皆様の理解とご協力によって支えられているものであり、本件における移植医療の着実な歩みを示すものと考えております。

 一方で、移植を必要とする患者数は依然として多く、提供数との間には大きな隔たりがあるのが現状です。この課題を克服するためには、医療提供体制のさらなる充実に加え、臓器提供に対する正しい理解の普及と、県民一人ひとりによる意思表示の促進が不可欠であります。

 このような状況のもと、当協会は本県の移植医療を支える中核的な役割を担う責務を自覚し、公益財団法人として健全かつ透明性の高い組織運営に努めております。加えて、普及啓発活動の推進、医療従事者への研修の充実、関係機関との連携強化などを通じて、臓器提供が円滑に行われる体制づくりに取り組んでまいりました。今後もこれらの取り組みを一層深化させ、1件でも多くの臓器提供につながるよう努めてまいります。

 また、臓器提供は決して特別なものではなく、誰もが関わる可能性のある医療であります。日頃から正しい知識を持ち、ご自身の意思について考え、家族と共有しておくことが、いざという時の適切な医療につながります。こうした一人ひとりの行動の積み重ねが、将来の医療を支える大きな力となります。

 今後とも、移植医療のさらなる発展と、一人でも多くの命をつなぐために、役員の皆様をはじめ関係各位の変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

公益財団法人あきた移植医療協会 理事長 岩瀬 剛


法人沿革

1995年
 財団法人秋田県臓器移植推進協会設立
2005年
 財団法人秋田県アイバンクと統合、財団法人あきた移植医療協会と名称変更
2013年
 公益財団法人あきた移植医療協会と名称変更
2019年
 アイバンク設立から50年